京セラとは、1959年に設立され、230のグループ会社をもつ電気機器メーカーです。
1兆4000億円という莫大な売上をあげており、電子部品業界では業界トップの企業として知られています。
国内外で活躍している京セラですが、実は始まりは京都にある小さな町工場だったのです。
そんな会社がどうしてここまで大きく成長することができたのでしょうか?
28名の町工場が1兆円を超えるグローバル企業に
1959年に創業した当初、京セラの社員はたった28名でした。
小さな町工場でありながらも創業者である稲盛和夫さんは、経営理念として「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」と大きな課題を定めていました。
この理念の元、従業員が満たされることと同時に社会に貢献することを徹底して行ってきた結果、京セラは材料·部品から太陽光発電、通信機器に至るまで幅広く事業を展開していったのです。
現在は全世界に約70,000名の社員を有し、売上高では1兆円を超えるグローバル企業となっています。
売上と利益の拡大を目指す成長戦略
京セラは現在、 「情報通信市場」「自動車関連市場」「環境・エネルギー市場」「医療・ヘルスケア市場」 の4市場での既存事業の拡大と新規事業の創出を行っています。
結果が出た事業だけを継続するのではなく、より多くの方に必要とされる事業に関しては積極的に投資をしていき、より市場を拡大していくことによって変化の激しい時代にあっても、安定的な成長を持続させられているのだと考えることができます。
そのような経営を継続し続けた結果、2017年3月期の京セラグループ全体の売り上げは1兆4227億円となっています。
その内訳を見てみても、日本が5986億円で海外が8241億円となっていることから、世界的にその価値を評価されているということが分かります。
高い研究開発力と優れた技術力の会社
京セラは長年機械に関する部門の拡張や事業計画を常に最新のものへと取り組んできたおかげで、多くの知識と確かな技術力を獲得しています。
この高い研究開発力と優れた技術力が日本だけではなく世界のセラミック業界をリードできている要因になっていると言えるでしょう。
これまでの京セラの発展を見てみると、町工場時代から培った日本元来のものづくりの精神を重視しながらも新しいジャンルに挑戦していくというチャレンジ精神を大切にし、さまざまな事業拡大をはかってきていると見ることができるため、ここから10年、20年とより加速して世界的企業になっていくことが予想されます。
これまでの実績からしても、明言したこと以上の結果を残してくれる企業であると言えるので、今後より発展していく京セラの進化に注目です。