日立物流とは、1950年に設立された企業です。
元々は日立のグループ会社として発足されたのですが、現在は国内事業の大半をグループ外と取引するなど、新たなサービスの在り方を提言し続けてきた会社となっています。
では、日立物流はどうやってここまで発展してきたのでしょうか?
グループ会社の業務からの脱却
日立物流は、1950年に日東運輸株式会社という名称で設立されました。
この時には、親会社である日立の物流業務を専門的に行う会社として立ち上げられましたが、親会社の経営状況によって左右されてしまいますし、一定の安定した収入が見込めるため、経営改善が積極的に進まないという問題点が挙げられていました。
そこで日立物流は親会社の業務を主体としつつ、アディダスジャパンやイオングループなどの物流業務も請け負うことによって、物流会社の新たな在り方を実践しています。
2016年にはSGホールディングスと資本業務提携を締結していることから、グループ会社でありながら親会社のみの支配を抜け出すことに成功していると言えます。
新領域の物流をスタート
日立物流の企業メッセージは、「未知へ挑む。物流は新領域へ」という風に定められています。
新領域に物流を発展させた具体的なシステムを確立したことによって、より大きな注目を集めています。
元々物流事業と言えば、ただ商品を倉庫に保管して輸送するだけでした。
しかし、日立物流は小売業や製造業に不可欠と言われている物流システム全体を請負い、運送から在庫の情報管理まで全てを任せることができる仕組みを作っています。
このような仕組みを作ったことによって、親会社だけではなく他社からも力を借りることができ、自社の経営状態の立て直しはもちろん、より大きく業界を発展させることができたと考えられます。
また、海外事業にも力を入れており、国際物流事業の場合は通関手続きや航空運送代理業なども行っていることから、独自のサービスが注目されているのだと言えます。
まとめ
元々は日立グループという大きな親会社の元で事業を行っていた日立物流ですが、他社と協創することによって親会社から脱却をし、国内はもちろん世界に新たな物流業界の当たり前を提示しています。
日立物流が築き上げた新たな仕組みはこれからの物流業界を大きく改変させていくと考えられますし、高い技術を持った子会社がより大きな発展を見せる日も近いでしょう。