株式会社ファーストリテイリングとは、世界を代表するカジュアル衣料ブランド「ユニクロ」や「GU」を展開している企業です。
元々は「安くてダサい服」と呼ばれた商品が、世界的なブランドとなるまでの道のりは、どのようなものだったのでしょうか?
元々は山口の商店街にあった紳士服店だった
今では世界的にも知名度の高い株式会社ファーストリテイリングでしたが、1949年に創業された当初は山口県の商店街にある小さな紳士服店でした。
現在社長を勤めている柳井正さんの父が創業した小郡商事株式会社が、ここまで大きくなると誰が予想したでしょうか。
その変化のきっかけとなったのは、1972年に当時の社長の息子である柳井正さんが入社したことでした。
ユニクロは安いと話題を読んで店舗が拡大した
社長となった柳井正さんは、1984年に現在のユニクロの原型となる「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」を広島市に出店しました。
このブランド名には、「他の場所では買うことができないカジュアルなファッションを自由に遊び買うことができる」という意味が込められていたようです。
日本では元々洋服にこだわるという文化がなかったのですが、1980年代頃から徐々に大衆化し始め、洋服にお金をかける人が増えてきました。
しかし、高額な商品を手にできる人は限られています。だからこそ、価格が安いユニクロは話題を呼んで、全国に勢力を広げていきました。
「ダサい」というブランドイメージを一変した
当時、中国の洋服は安いけれどもダサいというイメージが民衆の中に浸透していました。
その上、ユニクロは地方の商店街から始まったブランド。流行に敏感な都会の人には、なかなか受け入れられずにいました。
それを一変したのが、1998年に実現された、ファッションの先端地である原宿への出店です。
これまで遠ざかっていた方も足を運び、その安さと品質の高さに魅了され始めました。
これこそが、ユニクロの運命を変えた大きな転機と言っても過言ではないでしょう。
世界的ブランドになったユニクロが目指す未来
常に顧客の声を聞き、コスパと品質がよい商品づくりを目指すユニクロは、世界的なブランドになることができました。
そして株式会社ファーストリテイリングは、ユニクロだけではなく、GUやセオリーなどの新たなブランドを作り続けています。
株式会社ファーストリテイリングの企業理念は、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」。
きっとこれから、株式会社ファーストリテイリングはまだ見たことのない未来を作っていくのでしょう。