楽天グループとは、現在は誰も知らない人がいないほどの大手企業です。
ここまでの成長を遂げるのに創業から約15年と、他社と圧倒的に違うスピードで進み続けたことも、注目を集めています。
では、楽天グループはどのようにここまで成長してきたのでしょうか?
人々がにぎわう市場を作ることを目指して創業
楽天グループ株式会社は、安土・桃山時代の楽市楽座のような、人々がにぎわう場所をインターネット上に作りたいという思いから、創業されました。
当時、インターネットはまだそこまで浸透していませんでしたが、ネット上であれば地方の商店であっても大企業と同じ土俵で戦えると考えたのです。
インターネットで物は買わないと言われた時代でしたが、地方を元気にして日本を盛り上げたいという創業メンバーの熱い思いに心を打たれて、多くのお店が出店を始めました。
インターネットの可能性に魅了された人々
楽天の創業メンバーが考えたように、インターネットには大きな可能性がありました。
最初は従業員6人、サーバー1つ、店舗数13とこじんまりとしたスタートでしたが、その便利さに気づき始めた人々は、楽天市場を日常的に利用するようになっていきます。
そんな楽天グループは、創業された1997年からたった3年で上場を果たします。
この成長スピードからも、どれだけ楽天のサービスが求められていたのかが分かります。
独自のエコシステムを実現していく
楽天グループの野望は、楽天市場のみで止まることはありませんでした。
上場後は集まった資金を元手に積極的にM&Aを行い、事業範囲を大きく拡大していきます。
ポイント制度、クレジットカード、ネット銀行、電子マネーなどのサービスを展開していくことによって、メンバーシップを軸に結びつけるビジネスモデルを発展させました。
これにより、便利に利用できる生活圏をインターネット上に設立することに成功したのです。
社内公用語を英語としてグローバルな企業に
日本で多くの事業を展開した楽天グループが現在見ているのは、世界の市場です。
EC事業に関してはすでに海外進出を果たしていましたが、より多くの影響力を獲得していくことを目指し、2012年には英語を社内の公用語として設定しています。
こうして、現在楽天グループは世界に名を轟かせる存在になりつつあります。
これから楽天グループがどのように世界を変えていくのか、一瞬たりとも目が離せません。