槙野光昭さんは、現在ほとんどの人が利用したことがある「価格.com」や「食べログ」といったサービスを提供する「株式会社カカクコム」の創業者です。元々サラリーマンだった槙野光昭さんが今でも愛用されているサービスを作り出すことができたのはどうしてでしょうか?そして、槙野光昭さんは今後どのようなゴールを目指しているのでしょうか?
入社して学んだことから1年後に起業
槙野光昭さんは東海大学卒業後、現在の株式会社バッファロー(当時は株式会社メルコ)に入社します。この時は製品をお店においてもらうために交渉する仕事をしており、いつも何店舗もお店を回って店頭価格を確認するという作業をしていたようです。その中で、インターネット上で価格が比較できるサイトがあれば便利なのではないかと思い、ホームページを制作したところから始まったのが、今の「価格.com」です。この事業が人気となり、入社して1年で会社を退社し、起業しました。
入社当初に語った夢は資産家
槙野光昭さんがすぐに起業という行動に移せたのは、入社時点で抱いていた人生の目標があったからでしょう。入社当初の槙野光昭さんは、サラリーマンの生涯年収が3億円ということから、「40歳では無職で資産を5億円持っていたい」と語っていたようです。つまり、最初からFIREが目標だったということです。この時には、できるだけ働きたくないという思いでこのような目標を決めたようですが、実際には他と差をつけるためにかなり働いていたと言われています。
28歳でFIREを実現。ただ、夢の生活は物足りなかった
誰よりも働き続けた槙野光昭さんは、価格.comを人気サービスへと導き、2001年にはついに25億円で売却します。当時、槙野光昭さんは28歳。40歳という目標よりも圧倒的なスピードでFIREを実現したのです。月収はだいたい500万円ほどあり、「お金に困らない
」「時間が束縛されない」人生を手に入れた槙野光昭さんは気ままな生活を送っていたのですが、やりたいことをすると物足りなさを感じるようになります。
次の目標は資産1000億円
物足りなさを感じた槙野光昭さんを奮い立たせたのは、「龍馬伝」です。その中で、命をかけて何かを成し遂げようとしている方がかっこいいという気持ちになります。そのことにより、次は50歳までに1000億円を達成しようという目標を定めます。しかし、槙野光昭さんのこの目標も、おもしろい事業を展開してきっとそうそうにクリアするのでしょう。